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「調教師」インタビュー(その1) [現代の性(性別越境・性別移行)]

「調教師」インタビュー (2007年6月13日:新宿駅東口「滝沢」)

世の中には、男性を「強制女性化」させることを「仕事」や「趣味」にしている人がいる。そういう人は俗に「調教師」と呼ばれるのだが、私は2007年にそうした「調教師」のひとりにお話を聞く機会があった。

当時46歳の男性T氏。
本職は税理士で、東京多摩地区で事務所を開業している。
結婚歴はあるが3年ほどの結婚生活の後、別居の末に離婚、この10年ほどは独身生活。子供はいない。
以下、2時間弱の録音からの書き起こしである。
テーマから外れている部分は割愛し、文章は内容を損なわない程度に整えてある。
Jは調査者である私(三橋順子)、Tは語り手のT氏である。
なお、インタビューに出てくる女装者の名前「奈津美」は仮名であり、店名などは伏字にした。
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J「どうも、はじめまして。今日はよろしくお願いします」
T「いやぁ、自分の方は、はじめましてじゃないんですよ。昔、『ジュネ』で会ってるんです」

J「えっ、それは、失礼しました。区役所通り時代の『ジュネ』ですよね」
T「そうそう、10年くらい前かな。話したのは数回くらいだけど、見かけたのはもっと多いです」

J「すいません、覚えてません」
T「いいです、いいです。ほんの二言、三言でしたから。いやぁ、順子姐さんにインタビューしてもらえるなんて光栄だなぁ」

J「そんなことないです。こちらからお願いして話していただくのですから。どうか気楽にざっくばらんにお願いします。では、まず、『調教師』ということから」
T「まあ、普通はシロウトの女性をマゾ女に調教したりするのが調教師なんです。でも自分の場合は、男を女に調教するわけです。ただ、いろいろコストばかりかかって、まずほとんどペイできない、大赤字ですよ。風俗に飛ばしたって、今時、支度金、払ってくれる店なんて少ないですしね。まあ、働かせて稼ぎを吸い取るヒモみたいなことすれば別だけど、自分はそういうの好きじゃないし。と言うより、男を女にするのが面白いわけで、調教終えて、すっかり女になっちゃったらもう興味なくなるんです。調教師と言ったって、誰かから依頼されてるわけじゃないですから。競馬(の調教師)と違って誰も調教料や賞金なんてくれないですし。だから、自分としては趣味だと思ってるわけです」

J「調教師って言うより、調教趣味ってことですか」
T「そう。その方が合ってる。(写真を見せながら)姐さん、この娘、知ってますか?今、歌舞伎町の〇〇〇〇(NHヘルス)で働いてるけど、自分が2年かけて女にしました。今は〇〇って名乗ってますが、その頃は「奈津美」って名前でした。いくつに見えます? 28? もっと上、33。自分と知り合ったのが30。〇〇〇〇って一部上場の食品会社、知ってるでしょう。そこに勤めてました。大学は慶応出てるから、まあそこそこエリート。女装はだいぶ前からしていたらしいです。姐さん、よく知ってるでしょ、〇〇〇〇っていう会員制の女装クラブ。元はあそこの会員。知り合ったのはネット。メールを何回かやり取りして、ああこいつは行けるって思った」

J「なんでそう思ったのですか?」 
T「なんて言うかな、自分がしたいことがはっきりしない。方向がしっかり決められない。『女装してなにしたい?』って聞いても、『う~ん、そうですねぇ・・・・』、みたいな感じでちゃんと返事が戻ってこない。会ってみても同じような感じで、『ホテル行くかい?』って聞いても、行くとも行かないとも返事しない。でも付いてくる。依存心が強いんだと思う。仕事関係だったら『もっと、はっきり返事しろ!』とか『自分でしっかり考えろ!』って怒りたくなるタイプ。でも、自分みたいな調教趣味の人間には、いちばんいい獲物なんですよ」

J「そこらへん、もう少し詳しくお願いします」
T「調教ってね、なにも力ずくで無理矢理やるわけじゃないんです。そういうふうに仕向ける。たとえばアナルを拡張するときも、俺が無理矢理太いプラグを突っ込むわけじゃない。そんなことしたら壊れてしまいますしね。自分で極太プラグを入れるように誘導するわけです。自分でアナルを拡げるように方向付ける。暗示を掛ける? そうかも、俺、催眠術なんてできないけど、似てるのかな。たしかに『この極太プラグをいつも入れていろ』って命令はしますよ。でも四六時中監視してるわけじゃない。調教はせいぜい1週間に1度か2度で、その間はメールか電話かだから、嫌なら入れているふりしてればいいわけです。ところが、奈津美はどうもほんとうに四六時中入れている。会社行くときもアナルプラグ嵌めているわけ。最初は辛かったらしいけど、そのうちそれが止められなくなる。1ヵ月もすれば、アナル、ぱっくり開くようになってしまいます。そういう主体性がないっていうか、誘導しやすい性格ってあるわけですよ。奈津美の場合、まさにその典型だった。」

J「暗示を掛ける話、もっと具体的にお願いします」
T「姐さん、だいたいわかっていて聞いてるでしょう。まあ仕方がない、話しましょう。つまり、気持ちよくさせるわけです。奈津美は、俺と出会った時、まだそれほど性感は開発されてなかった。それをねちっこく仕込む。最初は指でアナルを拡げてこねくり回す。で、さっき言ったようにプラグで拡張していく。そうやって拡張しておいてアナルセックスを仕込む、5、6回もチンポ突っ込まれてズコズコやられたら、感じるようになりますよ。もちろん乳首の性感も開発する。アナルを犯しながら指でつまんだり、ひねったりね。アナルの快感と乳首の快感がつながるように仕込むわけです。それがどういうことか、姐さんならわかりますよね。感じ方が男じゃなくなるってことです。そうやって女の快感に浸ってアヘアへよがっているときに『どうだ、もっと気持ちよくなりたいか?おっぱいでかくすれば、もっと感じるようになるぞ』って誘いをか。すると首を縦に振りながら『します、します、もっと気持ちよくなりたいから、おっぱいもっとでかくします』って言うわけです。よがっている状態で言葉にさせる。そうするとそれがけっこう強い自己暗示になるわけです」

J「で、どんどん誘導していくわけですね」
T「そうです。女性ホルモンの注射、打ってくれる病院を教えてやって。そう西新宿の〇〇クリニックです、毎週、通わせる。ホルモンって怖いですね。おっぱい膨らむだけじゃなく、顔立ちも変わって来る。髭ですか? 髭は自分と出会う以前から脱毛に通ってたみたいですね。自分が会った時にはもうけっこうきれいでした。自分が行かせたのは股間のレーザー脱毛です。陰毛とか尻の毛とか。パイパンにさせたわけです。これは自分の趣味が入ってます(笑)」

J「注射とか脱毛の費用は誰が出しているのですか」
T「股間の脱毛は俺が出しましたけど、基本は奈津美です。自分がいっしょの時は自分が出しますが、資金援助みたいなことはしません。」
(続く)
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