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化粧と日本人 [現代の性(性別越境・性別移行)]

2010年07月10日 化粧と日本人

以下は、私が「東京化粧男子宣言!2010」に提供した文章です。
記録のために、ここに載せておきます。
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  化粧と日本人            三橋順子(性社会・文化史研究者)

日本神話の英雄ヤマトタケルは、叔母さんにもらった衣装を身につけ、叔母さんに教えてもらった(←たぶん)化粧をして美しい少女の姿になり、難敵クマソタケル兄弟を討ちはたしました。弥生時代のシャーマンも、特別な化粧をし、豪華なアクセサリーを身につけて神を祀りました。中世戦乱期の武士たちも合戦に赴くときには化粧をし、きらびやかな甲冑を身にまとって出陣しました。江戸の元禄時代、振袖で美しく装い、髪を結いあげた少年は、女性からも男性からも愛されました。

私たちの先祖は、化粧をし、装うことによって、単に美しくなったり、身ぎれいになるだけでなく、普段の自分にはない特別なパワーが備わると考えたと思われます。つまり、化粧とは、日常の自分とは異なるパワフルな存在になれるマジカル・アイテムだったのです。現代でも女性たちはこうした化粧のもつ力を知っていて、ここぞという時には有効に使っています。

では、本来、男女を問わないものだった化粧が、女性だけのものになってしまったのは、いつなのでしょうか? それは、近代(明治)以降のこと、西欧の文化の影響によって作られた認識で、たかだか百数十年のことなのです。

男子がきれいに美しくなって何か不都合があるでしょうか? 今こそ、二千年の日本の伝統に立ち返って、化粧という素敵なマジカル・アイテムを、再び男子の手に取り戻しましょう。 


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